「45坪~50坪の家の解体費用、結局いくら準備すればいいの?」 そんな疑問をお持ちではありませんか?
解体費用は、家の構造によって異なり、木造であれば150万円~200万円、鉄筋コンクリート造であれば250万円~400万円が目安となります。
しかし、これはあくまで目安です。立地条件や建物の状態によっては、さらに費用が高くなることも。
この記事では、45坪~50坪の解体費用の相場と内訳を詳しく解説するとともに、費用を抑えるための秘訣を余すところなく紹介します。
なお、45坪は50坪とそれほど大きく変わらないので50坪の話にまとめて解説しています。
50坪の家解体相場目安
建物の解体工事費用は、坪単価で見積り出来るので「建屋解体工事費」についてはある程度一定ですが、その他費用については建物や土地の状況で変わってきます。
また、相場は地域差があり、東京が平均より2割ほど高く、一方で九州と北海道は平均より2割ほど低いという傾向があります。
本州では、都市部と郊外東京寄りかどうかで多少違いはあれど、おおむね一定の相場でした。
木造:150万円~200万円
木造家屋の解体費用相場は、坪単価が32,000円前後で、50坪の場合は160万円程度が目安です。立地条件によっては重機の利用が制限され、手作業が増えることで費用が高くなるケースもあります。
軽量鉄骨造:約170万円~300万円
軽量鉄骨造の解体費用相場は、坪単価が35,000円前後で、50坪の場合は175万円程度が目安です。木造に比べて躯体が頑丈なため、重機の利用が必須であり、その分解体費用は高めになる傾向にあります。
重量鉄骨造:約200万円~350万円
重量鉄骨造の解体費用相場は、坪単価が38,000円前後で、50坪の場合は190万円程度が目安です。重機による圧砕工法やブレーカー工法が主な解体方法で、重量鉄骨の解体には重機の運搬費や廃材の処理費用が割高になります。
鉄筋コンクリート造(RC造):約250万円~400万円
RC造の解体費用相場は、坪単価が40,000円前後で、50坪の場合は200万円程度が目安です。最も丈夫な構造であるため、大型重機が必要で、騒音や粉塵対策の費用も発生します。
解体費用の内訳と追加費用
解体費用は、建物の解体だけではなく、そのほかの工事についても請求されます。
意外にも、足場や養生の費用が高いことに注目です。
なお、それぞれの項目については完全に理解しておく必要はなく、見積り書の費用項目が分かる程度でOKです。
本体工事費用
本体工事費用が解体費用の大半を占め、重機や人件費が主な内訳です。特に住宅密集地など重機の利用が制限される現場では、手壊しの割合が増え、人件費が割高になります。
廃材処分費用
廃棄物の種類と量によって金額が異なります。木くずやコンクリートガラ、金属くずなどの分別解体を行い、中間処理場や最終処分場まで運ぶ運搬費用と、処分場での処理費用が発生します。
仮設工事費用
家屋の周囲に設置する足場や防音シート、飛散防止ネットの設置撤去費用です。50坪の広い家屋ほど、足場や養生設備が大掛かりになるため、仮設工事費用は割高になります。
付帯工事費用
カーポートやブロック塀、樹木の伐採や抜根費用など、付帯工事は家屋以外の解体費用です。家財道具などの残置物の処分費用も付帯工事費用に含まれます。
整地費用
更地の状態に仕上げる整地作業の費用です。コンクリートガラや金属片などの残骸の除去、重機による地ならし、砕石の敷均しなどを行います。
アスベスト除去費用
吹付けアスベストやアスベスト含有建材の使用が確認された場合は、法律に従った適切な除去作業が必要で、アスベスト除去費用が追加で発生します。
埋設物撤去費用
地中の浄化槽や配管などの埋設物が見つかった場合は、重機による掘削と埋設物の撤去処分費用が必要になります。
解体費用が高くなる要因
解体費用が高くなる要因を知っておくと、異常に高い見積り書に気がつくきっかけになります。
いくつかの見積り書を比較したうえで、あまりにも変な金額や項目があれば「なぜこの項目は高いのか?」と業者に質問することに役立ちます。
建物が2階建て以上
2階建て以上の家屋の場合、高所作業用の仮設足場の設置費用が必要で、1階建てに比べて割高になります。足場の設置撤去は、全体の解体費用の10%以上を占めることもあります。
平屋でも屋根や基礎面積が広い
平屋造りでも延床面積が広いと、屋根や基礎のコンクリート部分の解体に手間と時間がかかり、廃材量も多くなるため、解体費用が割高になります。
残置物(家具など)が多い
家屋内に家財道具や家電製品、ゴミなどの残置物が多く残されている場合は、家屋解体とは別に残置物の運搬処分費用が発生します。
立地条件(住宅密集地、重機の進入が困難など)
住宅密集地など、大型重機の搬入や作業スペースの確保が難しい現場では、手作業の割合が増え、ガードマンの配置や、細心の注意を払った丁寧な作業が求められるため、解体費用は割高になります。
建物の老朽化
築50年以上の古い建物は、建材の劣化や、解体中の倒壊リスクが高いため、慎重な手作業が必要になり、工期が長期化することで、解体費用が高くなる傾向にあります。
地鎮祭の実施
解体工事の安全を祈願する地鎮祭を行う場合は、宮司へのお礼や供物の費用が必要で、解体費用とは別に2~5万円程度の出費が発生します。
解体費用を抑えるコツ
解体費用を抑えるコツは、代行を依頼するものを自分で行うと確実に安くできます。
一方で、このような手続きを自分で行う節約は確実性はあるものの手間が掛かる点で限界があり、また金額的にも軽微です。
そのため、解体費用を抑える場合に最も行って欲しいのは、業者間の相見積もりをとって比較交渉することが重要です。
残置物を自分で処分する
家屋内の不用品を業者に依頼せず、自分で処分することで、残置物の処分費用を抑えられます。家電リサイクル法対象品は指定取引場所への持ち込み、その他の不用品は自治体の粗大ゴミ回収を利用するなど、できる範囲で自己処理をしましょう。
建物滅失登記を自分で行う
建物の滅失登記を司法書士や土地家屋調査士に依頼すると5万円程度の費用がかかりますが、法務局で必要書類を提出するだけなので、自分で手続きを行えば費用を抑えられます。
助成金補助金制度の利用
空き家の解体には自治体の助成金制度が利用できる場合があります。老朽危険家屋の解体補助金は、自治体によって金額は異なりますが、解体費用の2割~5割が補助される事例が多いです。
解体業者の相見積もりを取る
解体工事の依頼は1社だけでなく、2~3社から見積もりを取り、費用を比較検討することが重要です。ただし、費用の安さだけでなく、廃棄物処理の実績や、近隣対策の経験なども確認し、信頼できる業者を選びましょう。
相見積もりを推奨!
50坪の家屋の解体費用相場は構造によって異なり、150万~400万円程度が目安です。
地域差もあり、都市部の方が地方より坪単価は高くなる傾向にあります。建物の老朽化や立地条件、残置物の量などによって、さらに費用が高くなるケースがあります。戸建て住宅の1/4程度がアスベストを含む建材を使用している実態があり、50坪クラスの建物ではアスベストの事前調査が義務付けられているため、除去費用も考慮する必要があります。
50坪の広い平屋は2階建てに比べて屋根や基礎の面積が広いため、地下埋設物の撤去を含む付帯工事の費用が割高になる傾向にあります。費用を抑えるコツとして、残置物の自主処理や、建物滅失登記の自己手続き、助成金の利用、数社からの相見積もりが有効です。
築年数の古い家屋では倒壊の危険があるため、工期は2週間以上かかるケースもあります。いずれにしても、信頼できる解体業者選びが肝心です。
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解体工事の見積りには「建物の構造」「延床面積」「道路の広さ」など数十個の情報が必要なので、電話で依頼するのが大変なのを知っていますか?
家の図面や周囲と地図など見ながら会話するのは意外に大変です…
とはいえ、さすがに今はスマホから簡単に見積りが取れるようになりました。
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